平成16年に非行・犯罪行為により検挙された少年の数は約13万人。これは、成人を含めた刑法犯の検挙人員数の約3割にも上る。また、少年の人口1千人当たりの検挙人数は約17人と、成人と比べ、7倍近い状態が続く。
全体の傾向として、殺人や放火といった重大な犯罪は減少したものの、喫煙や深夜はいかいなどで補導された少年の数は、平成に入って最高。さらに、インターネットのオークションを悪用した詐欺などを行う、知能犯での検挙人員が増えたことなども特徴として挙げられる。
平成17年1月に内閣府が行った世論調査によると、回答者のおよそ6割が「少年非行が増えている」と答えている。また、少年自身の問題として「自分の感情をうまくコントロールできない」「社会道徳、規範意識(モラル)に欠ける」などを挙げており、さらに実際に検挙された少年の中には、自らの行為を悪いことだと思っていないことも少なくない。
この原因の一つとして、家庭や地域社会におけるふれあいが希薄になったことなどが挙げられるのではないだろうか。
喫煙や飲酒、また深夜にはいかいするなどの非行少年を見て見ぬふりをする、また、家庭でも、子どもの非行を知らない、または黙認するといったケースも見られる。
子どもは、親や地域の大人の善悪に対する態度や規範意識を見て育つとも言われ、もしも少年の非行を見た場合には、親や周囲の大人が、しっかりとした態度で注意し「悪いことをしている」ということを意識させることが大切だ。家庭や学校、地域社会が一体となって、子どもに善悪の区別や社会のルールを守ることを教え、子どもを非行から守りたい。