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岡山・「珈琲」の字発祥の津山で催し

photo 幕末の蘭学者で津山藩医・宇田川榕菴(1798〜1846)の命日にちなんだイベントが6月22日、岡山県津山市の城西地区で行われた。

 現在では一般的に使われている「珈琲」の当て字は榕菴が考えたもの。津山藩医で蘭学者の父・宇田川玄真とともにオランダ商館長と面談したときに初めてコーヒーを飲んだとされる。

 イベントは榕菴の偉業を広く知ってもらおうと同地区で榕菴の遺した資料から当時のコーヒーを再現した「榕菴珈琲」を販売する町づくり拠点施設の城西浪漫館が企画し、毎年行っている。

 岡山市など県内各地から集まった参加者らは宇田川家の墓所、泰安寺(同市西寺町)で榕菴の墓前にコーヒーを供えた。泰安寺は榕菴が仕えた津山藩主・松平家の菩提寺で、歴代藩主の墓や位牌をまつる御霊屋では、歴代に加え徳川宗家の位牌を見学した。

 その後、城西浪漫館で榕菴がコーヒーを飲むのに使用し、同館が復元した珈琲罐(コーヒーカン)でいれたコーヒーを飲み郷土の偉人に思いをはせた。

 同日は岡山空港(岡山市北区)で「榕菴珈琲」の袋詰めの販売も始まり、早速空路を利用するビジネスマンや観光客らが買い求めていた。

 榕菴は日本で初めて化学を体系的に紹介し、「酸素」、「元素」、「酸化」など現在でも使われる化学の基礎的用語を多数考案したことから「近代化学の生みの親」ともいわれる。また「細胞」など生物学用語も同様に榕菴が多数作ったことでも有名。また、文化13(1816)年には日本で始めてとなるコーヒーについての論文「哥非乙説(こっひぃせつ)」を発表している。

 写真=墓前にコーヒーを供え郷土の偉人に思いをはせる参加者ら(岡山県津山市の泰安寺)


 

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